寺報
令和6年 年忌表(回忌表)
一周忌/令和5年 2023年
三回忌/令和4年 2022年
七回忌/平成30年 2018年
十三回忌/平成24年 2012年
十七回忌/平成20年 2008年
二十三回忌/平成14年 2002年
二十七回忌/平成10年 1998年
三十三回忌/平成4年 1992年
三十七回忌/昭和63年 1988年
五十回忌/昭和50年 1975年
百回忌/大正14 年 1925年
令和6年 年中行事
お彼岸お中日法要
春 3月20日(祝)
秋 9月22日(日)
施餓鬼会(お盆)法要
7月28日(日)
法話
お施餓鬼とは
昔、お釈迦様のお弟子で阿難尊者という方がいました。
ある晩阿難尊者が寝ていると枕もとに世にも恐ろしい餓鬼*注 が現れ、阿難に向かって「お前はあと3日で死ぬぞ、もし死にたくなかったら俺たち餓鬼に沢山の食べ物と、仏様の教えを供えろ。」と言って立ち去りました。
阿南は自分が死ぬことは別に構わないが、お釈迦様にお仕えすることが出来なくなるのがとても辛く何とか救われる道がないのかと、お釈迦様の教えを仰ぎました。
その話をお聞きになられたお釈迦様は、餓鬼供養の方法をていねいに教えられました。その結果、餓鬼は大満足し、阿南尊者は以後20年に亘りお釈迦様にお仕えすることが出来、お釈迦様の十大弟子の一人になられ、多聞第一の弟子と言われるようになりました。
お盆と施餓鬼がよく混同されますが、お盆は、目連尊者のお母さんを地獄の苦しみから、救われた教えであり、施餓鬼は阿南尊者が餓鬼を供養することにより、お釈迦様に長くお仕え出来たお話です。
いずれにしろ自己のみが幸せであれば、それで良いという考えを見直し各家のご先祖を敬う、救われない、霊にたいしても感謝の気持ちをもつことであります。
この気持ちを大切にすることは現実の世の中でも自己のみの幸せを求めるものではなく、他の人々の幸福を真剣に考えようという戒めではないでしょうか。
*注 餓鬼:幾ら食べ物をたべても、空腹を満たすことが出来なかったり、食べ物を口に入れようとすると、食べ物が火に変わったりして、決して満足することが出来ない鬼のこと
お盆とは
お盆とは、正式には孟蘭盆といいます。又精霊会、魂祭り(みたままつり)などともよばれています。
7月13日(地方では8月13日)にご先祖をお迎えして各家庭でご供養します。そして7月16日(地方では8月16日)の夕刻送り火を焚いて、ご先祖を仏様の世界へお送りする仏教行事として広く親しまれています。
京都五山の大文字焼きが8月16日に行われるのも、この理由からです。
しかし本来のお盆の意味は、昔お釈迦様の十大弟子の一人で神通第一(超能力のようなもの)と、いはれた目蓮尊者が先年亡くなった母親が来世でどのようにすごしているのかが心配になり、神通力で眺めたところ餓鬼道(いくら食べ物を食べても満足できない世界)に墜ちて苦しんでいる母親の姿を見、何とか母親の苦しみを救う事が出来ないかと、お釈迦様にお願いします。
お釈迦様は、「7月15日にお坊さんが山から下りてくるので、沢山の僧侶にご供養しなさい」と言われます。その通りにすると目蓮尊者の母親が苦しみから救われた。という話から始まった行事です。
ですから私たちが今いる自分たちの幸せだけを求めるのではなく、ご先祖に感謝しご先祖の成仏を祈る事が大切です。